第9話 訓練の風

投稿が遅くて申し訳ございません。実は最近高校の入学式がありまして、オリエンテーションがあり、確認テストがありと色々と忙しかったので、遅くなりました。あと、初めての寮生活というのもあって中々なれないこともあり、手が出せませんでした。


さて、気づいた方はいらっしゃると思いますが、もう一つ作品を作りました。題名は「戦艦敷島」です。こちらもはいふりを舞台とした作品であり、男性が主人公です。物語の内容としては「沈黙の艦隊」をモデルにして、少しいじった感じです。もし良かったら、そちらも読んでみてください。


それでは本題へどうぞ。




5月4日


岬「2回目の航海実習だね。もかちゃん」


知名「そうだね。もう入学してから1ヶ月だもんね」


知名もえか 超大型直接教育艦武蔵艦長


岬「うん、早いよね」


知名「そういえばミケちゃん。中間テストの勉強している?」


岬「ギグ!?」


知名「フフッ、ミケちゃんらしい反応だね」


岬「だ、だって…」


知名「またこの航海が終わったら一緒に勉強してあげるから」


岬「ありがとう。モカちゃん」


放送 ≪学生の皆さんは所属する艦に戻って、直ちに出港準備に入ってください≫


岬「あっ、時間だね」


知名「そうだね。じゃあまた来週に上陸しようね」


岬「うん、また来週」




護衛艦かがにて、


藤宮「艦長。お呼びでしょうか?」


木原巧「おお、藤宮三佐。急に呼び出してすまんね」


藤宮「いえ、そんなことは…それよりも何かあったのですか?」


木原巧「いや、それほど重大なことではないよ。今度、この世界のお偉いさんが、我々の技術を見たいと言っている。もしかしたら、F35Bの事について聞かれるかもしれない…と伝えたかっただけだ」


藤宮「そうですか…分かりました。ではまた決まり次第教えてください」


木原巧「うむ」




岬「全員揃った?」


納沙「はい」


岬「マロンちゃん機関の方はどう?」


柳原「こっちは問題ないでぇい」



柳原麻侖 航洋艦晴風機関長



岬「よし、シロちゃん」


ましろ「だから艦長、その呼び方は…」


岬「頑張ろうね」


ましろ「…はい」


岬「よーし、出港よーい」



第2回目の航海実習が始まった 



ましろ「…現在の時刻は?」


知床「げ、現在の時刻は1132です」


ましろ「あと何分で到着できる?」


知床「じゅ、巡航18ノットで2時間です」


ましろ「また、遅刻か…ついていない」


納沙「まぁ。今回も機関によるトラブルですから、仕方ありません」


西崎「まぁ高圧缶だから、故障しやすい…前回も言ったか」


ましろ「そして、また艦長もいない」


西崎「呼んでこようか?」


ましろ「…お願い」




それと同時に護衛艦すずつきは性能試験を見せられていた


稲葉「これはこれは、とても大きい船を持ってきましたね…これはスプルーアンス級駆逐艦ですね」


真霜「ええ、すでに退役して、標的艦の予定だったので…それにしてもこんなに離れても大丈夫なんでしょうか?」


稲葉「あぁそのことに関しては問題ありません」


実は、門出桟橋で護衛艦かがが運んだ人工衛星3基が打ち上げられ、GPSなどの情報が手に入りやすくなった。


稲葉「そろそろかな、艦橋からCIC。砲雷長目標に対しての攻撃を許可する」


岡村「了解しました。水上戦闘よーい」


岡村宇津一等海尉 護衛艦すずつき砲雷長


ターンターンターンターンターンターン


隊員A「対水上戦闘」


隊員B「防水ハッチ閉鎖!」


木原匠「各地配置につきました」


北口「目標は?」


隊員「目標の位置は32度28.37ノース。139度3.9イースト」


木原匠「目標設定。目標をアルファーと呼称」


岡村「対水上戦闘CIC指示の目標SSM1B攻撃始め!」


砲術長「発射よーい…てぇ!」


木原匠「てぇ!」


その時、SSM1B(90式対艦誘導弾)が発射され、大きな轟音と揺れが艦内を襲った


すずつき艦橋



稲葉「これで、SSM1Bの発射が終了しました。そしてあの誘導弾が貴方がたが設置した目標に向かい、攻撃をします」


真霜「すごい…これはもう自動で攻撃をするのですか?」


稲葉「そうですね、一部例外がありますが、基本は自動で敵の目標に向かいます…間もなくですね」


隊員「着弾まで5秒前4…3…2、」


木原匠「…着弾」


岡村「ヘリで戦果確認を」


パイロットA≪こちらアルファーワン。ターゲットを確認、撃沈です≫


木原匠「よし…」


岡村「CICから艦橋。艦長、目標を撃沈しました」


稲葉「うむ…教練対水上戦闘用具収め」


岡村「対水上戦闘用具収め」


稲葉「これが我々の水上戦闘です…どうでしたか?」


真霜「…ええ、何もかもがすごいです。戦闘のやり方も我々とは全然違います(この人たちを敵にしなくて良かったわ…)」


稲葉「今日はこれで終了ですかね」


真霜「ええ、ありがとうございます。やはり、世界が違うとこんなにも技術の差があるのかと実感します。私はとりあえずみくらに戻ります」


稲葉「了解しました」





知名もえか 

横須賀女子海洋学校

役職 超大型直接教育艦武蔵 艦長

明乃の幼馴染で、共に励まし合う仲ゆえにブルーマーメイドを目指している。横須賀女子海洋学校入学後は「武蔵」の艦長を任じられる。


柳原麻侖 

横須賀女子海洋学校

役職 航洋艦晴風 機関長

黒木洋美とは同郷の幼馴染。一人ぼっちを怖がる甘えん坊だが、周囲には明るく振る舞う。

千葉県銚子市出身でありながらも、江戸っ子の心意気の持ち主。



岡村宇津

階級 一等海尉

役職 護衛艦すずつき砲雷長

一般曹候補生で海上自衛隊に入隊、その後部内試験で幹部候補生学校に入隊、幹部となり現在に至る。
























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