魔王の魂を宿した勇者、仲間と酒を飲むために世界転覆を企てる。

魔王を倒したら仲間を解放する。その約束の元に彼らは魔王を倒した。
だが、最後の最後で男はドジをしてしまい、魔王に封印されてしまう。
その封印から目を覚ますと、魔王を倒して298年が経った世界だった。
そこでは魔王を倒した功績で男は勇者と崇められ、英雄とされていた。

「いや、倒されてないが？　お主の体はわしの物じゃ」

「は？　なんで死んでないんだよお前」

魔王は最後の力を振り絞って男を封印し、魔王の魂を体に宿したのだ。
そして、想定外のことがもう1つ。
魔王を倒したら仲間を解放するという約束が破られており、異人種への差別は消え去っていなかった。

「ふざけんなよ、人類ぶっ潰すぞ……」

これは、勇者のおかげで繁栄できた人類を勇者がぶっ壊す叛逆の物語。