第7話 全滅、悪魔の取引

こちらが見つからず、

敵の見えるギリギリまで接近


階段までの通路でホブゴブリン

大型の人形のゴブリンが1匹だけ

隙だらけで休んでいる!


コレは好機一気に抜けようと

仲間のポーターは言うが


あまりにも全滅した時に似ている

あれを倒そうと不用意に接近すると

四方の通路から伏兵の敵が飛び出して


逆に討ち取られる恐れもある


だが逆に本当に1匹なら3人で突っ込めば

2人は助かる線も出てくる


対策はあるが犠牲戦術、

1人で接近して罠が無ければ

そのまま3人で突っ込む


罠で敵が大挙して出てきたら

囮が引き連れて逃げて

残りの2人が交わして階段を目指す


決死隊はくじ引きにしよう!

クジに赤い印をつけた

私の不正を疑うと思うので

私は最後に引く!


結果、

まさかねー

残り物に福ではなく悪魔が宿ったか

アレンが残りのくじで強制的に

決死隊に任命される


***


理屈的にはステータスで勝てるはず、

スマッシャーで一撃で沈めれればと


駆け出して叩き込む

結界、ホブゴブリンの首が折れるどころか

頭が破裂した!


いける!と思ったのだが

わらわらホブゴブリンとアーチャーが出てくる

雄叫びをあげて挑発して仲間のいない

通路に引っ張って外周を目指す

ステータスのおかげで引き離すことに成功


またやり直しだ!

一つ違うのは自信が付いて

ゴブリン1匹程度なら逃げずに撃破

最適化されて処理効率が上がっていく


外周部を回り込んで別のルートから

階段を目指す!


仲間は逃げ切れたことを祈りたい!


後は一心不乱に登り階段を目指す

伏兵は崩れているはずなので

多少いても突っ切るつもりだ


階段前で見たものは

道を塞ぐように立っている

大鬼 オーガだった!


「残念だったな、囮になっても

抜けきれず仲間は死んだぞ!」


人の言葉を喋る上位種か!


「もうほとんど人間が残ってなくて

お前をおもちゃにする!」


【チカラを示せば】話ぐらい聞いてやろう


周囲を魔物達に囲まれ『観戦試合』

ホブゴブリンとの一対一の戦いを

繰り返される、


今撃破したので【18体目】流石に

疲れてきている


休みを取るためにも話しかける

「仲間が殺されても何とも思わないのか?」


「仲間?笑わせる!ゴブリンは

種が違う奴隷以下の存在だ、消耗品は

使ってこそ価値がある」


この目は見たことがある

人間の王族や貴族の市民をゴミのように

見る目だ、私も元貴族なので

人の事は言えないが・・・


「力は示したんじゃないか?」


「30試合ぐらいするつもりだったが

まあ良いか」


「先に言うが話を聞くだけで

助けるとは言っていない!暇つぶしだ」


「取引しよう有用な情報を与えるから

逃してくれ」


「情報の価値による、話してみよ!」


***



ほう、興味深い話だな本当ならな、


「語学のために私の哲学を教えてやろう

力のないものに生きる価値はない!」

『対等でない限り取引は成立しない!』


「情報を聞き出した段階でお前に既に

用はないし、その内容も信用できない!」


【死ね!】


肉厚な鉄板の様な大剣が私に振り下ろされる

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