第10話 脅迫と空論の化かし合い!

アレンからすれば予想外のことが起きていた

領主は守銭奴の無能ポジションと

思っていたのだが


とんだ伏兵がいた!

12歳の子供、

私とそんなに変わらんが手強い!


「父上を舐めるのもいい加減にしろ!」

「世の中はお前の思い通りには進まん!」


善意の忠告、支援要請それの裏側まで

看破されるとは相当頭の切れるガキだ、


アレンがした話は5FでのPT全滅と

やばい奴がいるとの忠告と

本来なら一般人の知らない事柄


ダンジョンが封鎖されて貸切になっている

この中立都市の各国の交流学校

帝国 王国の次世代の皇帝や王の候補

やプリンセス

勇者や聖女の卵 大公爵などの貴族の学生が


5Fまでピクニック気分で潜り帰ってくる

実習が既に始まっている


なぜ分かるのか?

アレンは元貴族、職業がポーターでなければ

本来なら入学してモブ役として

いたはずなところである!


アレンの予定は善意の忠告をしたが誰にも

聞いてもらえなかった

手を打ったが間に合わなかった!


今、わだわざ領主に報告しているのも

その布石


ことの重大さに領主が退出して

対策を取り出したが

間に合うとは思えない、


そこに切れ者の領主の息子が現れる

「お前は善意の衣を被った悪意の塊だな」

「さらなる悪夢を読んでいるのだろう?」


「お前の考えを当ててやろう」


その凶悪なオーガに皇帝や王の継承者や勇者が

皆殺しに合い、捕えられた聖女やプリンセスが

ゴブリン達の子供を産む肉袋にされる


ダンジョンの異常を知りながら報告しなかった

冒険者やギルドへの


その怒りは想像を絶するものだろう


冒険者ギルドの解体、領主の解任では

収まりがつかない、

魔族と結託していると判断して

帝国と王国によって攻められて

この街が焦土にされる!


第一王位継承者が居ないということは

それを巡って継承権争いの内戦が

帝国や王国で起きる


混乱に生じて領土を少しでも削ろうと

動けば泥沼の戦争に発展する


これで得をするものはポーターしか居ない

逆に需要が生まれ生存率が今より上がる

戦争のほうが逆に生き残れる


平和な時の膨大な差別迫害

飢え死に犯罪などの不満の吐口の

日常的な暴行での

死因よりマシになる!


アレンは言い返す

「なるかもしれない机上の空論でしょ?」


「現実になりつつある」


「それを回避するために口封じにお前と

生き残った冒険者とギルド職員を皆殺しにして

証拠を隠滅することもできる!」


「私を殺しても手遅れだよ!

真実と詳細は【本家】に送ってある

『レオベルク公』にね」


「クソが【査察官の一族】か」


「私を殺しても消せないだけの証拠は

送ってある」


「人類全体の平和を考えたら

内戦や戦争で数万数十万死ぬより

この国に全ての責任を背負ってもらい

収束させる事を帝国や王国は望むだろう」


最善で落とし所を探す道はまだ残っている

お前も協力者になれ、

そうすればもっと良い未来がある


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