第8話 利害が一致する人類を売り渡す行為

アレンは殺しにくる事は分かっていて

神経は研ぎ澄まされていた!


【死ね】


あの大剣の振りおろしを下から重力に逆らう

打ち返しで戻すのは不可能、

腕一本と身体を犠牲にして一撃防げるかどうか

達人なら武器を当てて軌道を逸らすなど

ありそうだが私は達人ではない!


避けるしかない!


ギリギリの紙一重で交わすのに成功して

反撃の機会が来る!

『お前が死ね』


オーガの頭にスマッシャーを叩き込む!


グキ、頭は破裂しなかったが

骨折ぐらいには・・・・


「くくく・・・ははは・・・」

オーガは首と肩をグキグキ鳴らしながら

元の位置に戻す!

「中々良い一撃だったぞ、私以外にならな」


力の数値が約300ぐらいか

私は力の数値は3000ある

HPは万の位だ!

受けずに避けたのは褒めてやる


逆立ちしても勝てない現実を突きつけられる


「子供姿でその強さ」

「まあ強者と認めよう!」


「お前が嘘つきではない可能性も見出した!」

「でも良いのか◾️◾️◾️が

本当なら人類の希望を失うか

人間の国同士で戦争になるぞ!」


「気まぐれで信じてやるから

コレをつけてもらう

【契約の首輪】

私に対して言ったことが

嘘だったら3日後に呪いで死ぬ

教会や術師に呪いを解除してもらおうと

した場合呪い発動で即時に死ぬ」


「お前の名前は?」

「嘘ついたら死ぬぞ!」


「アレン!」


名乗らせたので私も名乗ろう

私は「アマツ」誰の指示も受けない

無頼漢だ!


「なぜこの情報を渡した?」


「命が助かりたいのと私にも理がある

話だから」


「おおっともう良い!

細かい話が狂って下手に死なれても

困るからな楽しみがなくなる!」


「ここを通して逃してやる

地上に行くまで4階層もある

準備の時間も待ってやる

いつでもいくが良い!」


アレンは直ぐにでも気が変わる前に

逃げだしたかった、

だが予定を完遂するには

どうしても必要なものがある


上級ギルド職員のタグ、死亡報告の証拠が

何かあった時に切り札になる


「アマツさん」

「冒険者の冥福を祈るために

身元証明書のタグを回収して去ります!」


「好きにしろ!」


ゴブリンに囲まれる中、

堂々と階段の逆の方に行き

立派なタンカーの死体

ギルド職員を見つけタグを回収して

ついでにタンカーの大楯を後ろに背負う


「失礼します!」


アマツは思った礼儀正しいやつだったな

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