気付いたら始まります、何かが

主人公の女の子はあることに気付きます。幼馴染みが自分にだけ敬語を使ってくる……

あーあ、気付いちゃった。

今まで当たり前だと思ったものが当たり前でないと気付くと、今までに無かったものが始まります。そして以前には戻れません。

思春期の少女がふと気付き、後戻りできなくなる、その瞬間に読者は立ち会います。

こんな本作の基調は、切なくも、青春の青さたっぷり。多感な年頃の子に丁寧に寄り添います。

吉と出るか、凶と出るか。それは読んでのお楽しみ。

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