概要
雨の日、その階段を通ると、血痕が浮かび上がって見えた……。
高校二年生の佐々木明路(あける)。
彼女は登校途中にある階段がいつも気になっていた。
雨の日に通ると、そこに血痕が浮かび上がって見えるのだ。
祖父の形見の腕時計をつけたときだけ、霊が見える彼女だが、その階段でだけは、何もつけずとも、不可思議な現象が起きていた。
道端のものに気を取られると、向こうの世界に引っ張られるという祖父の教えを守り、何も見まいとする明路だったが――。
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