豊かな出会いは、出会いに行ってこそ。

少々レビューらしからぬレビュー(?)になることをお許し下さい。

泣きました。
これは、ひとりの女性の人生の中で、三十年間の軌跡の果てに結実した、人と人が結ぶものの尊さを書き記した、確かな証です。

最初にタイトルをみた瞬間から、「ああ、これは結実するものになる」と感じました。

ここはweb投稿サイトという場所です。
生身の人間と人間が出会っていない場所です。
そこで描かれた、「生身の人間と人間が出会い、そして続けた関係」のエッセイです。

筆写は、あらゆる距離を飛び越えて、この稀有なる邂逅をものとし、ひとつのエッセイとして我々読者に与えてくれました。

能動性。
自らで会いに行く、自由な魂。
これぞ、筆写の魅力であり、強さであり、美しさであると、わたしはそう思います。


ええ。
彼女に会いたくて、実際に飛んでいったわたしが言うのですから、間違いありません。


さあどうぞ、ご一読ください。

その他のおすすめレビュー

珠邑ミトさんの他のおすすめレビュー671