Oセンセイとわたしの二十年~大学助教授と女子高生が文通相手から「ニセ祖父ニセ孫」と呼び合うまで~
つるよしの
序 Oセンセイに捧げる
すべては実話である。
しかしながら、先生と出会って三十年を経たいま、全てを思い返すと、なんとも不思議な関わりだったな、と思う。
そして、なんて得難い体験だったんだろう、貴重な交流だったんだろう、と思う。
私はいまでも先生のことが大好きだ。
宇宙でいちばん尊敬している人間であり、誰よりも愛しい「ニセ祖父」だ。
先生が他界されて十年以上の時が経過しても、なお、その思いは鮮やかだ。
いや、自分が先生の歳に近づいていくからこそ、その思いはさらに眩いのかもしれない。
最初に先生の本を手にした時の衝撃、堪え切れずにファンレターを書いた時の胸の高まり、初めてお目にかかった時のどきどき、夜行電車に揺られて先生のもとに通った日の闇に濡れた車窓――。
数多の思い出を抱えて、今も私は先生と共にいる。
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