【詩集】メイユ・インユ

花絨毯

歩いて渡る水色の花絨毯

　ホ　　　　ホ

　　タ　　　　タ

傷付いた記憶の下半分が

　　　　サ　　　　サ

　　　　　ワ　　　　ワ

昨日から少し重たいから

　　　　　　　ス　　　　ス

　　　　　　　　テ　　　　テ　　　

沈んでしまわないように

れんこんの畑が張り付く

　ヌ　　　　ヌ

　ヌ　　　　ヌ

思い出せるのは二割ほど

　ヌ　　　　ヌ

　ヌ　　　　ヌ

逃げ出した金魚の惑い風

　ヌ　　　　ヌ

　ヌ　　　　ヌ

変幻自在に虚言で埋める

　ナ　　　　ツ

ケ　　　　メ

　　　　　モ　　　　タ

　　　　シ　　　　イ

　　ナ　　　　ユ

　イ　　　　レ

理性を殴りつければ日常

　だ　　　　だ

　　っ　　　　っ

垂直だと思い込めば正常

　　　　だ　　　　だ

　　　　　っ　　　　っ

動いた後に前方を決めて

　　　　　　　だ　　　　だ

　　　　　　　　っ　　　　っ

壊した後に善悪を決めた

　　　　　　　　　　だ　　　　だ

　　　　　　　　　　　っ　　　　っ

　　　　　　　　　　　歩　　　　い

て　　　　渡

る

　　　　　　　　水　　　　色

　　　　　　　の　　　　花

絨

　　　　毯　　　　沈

ん　　　　で

　　　　　　　　　　　　し

ま　　　　っ

　た　　　　全

　　　　　　　　　　　　　て