その音は何にも縛られず、自由を奏でていた

オレンジ色に光るエッフェル塔。
煌びやかな街並みに相反して、ピアノ科に通うカリムの心は暗く沈んでいく。

家庭環境、思い込みからくる引け目、そして追い討ちをかける出来事。

全てを手放そうとした時、その音が聴こえてきた。

起伏ある曲のように、結末へ向けて舞い上がるストーリー。
とても見事で、美しかったです。
シチュエーションと感情が重なり合い、心に響くステージでした。本当に音色が聴こえてくるかのよう。

その他のおすすめレビュー

さかたいったさんの他のおすすめレビュー537