短編の中に、人生が詰まっている

この短編の中には、人生が詰まっている、と思いました。
苦悩も喜びも、青春の蹉跌も、光も影も、短い中に、すべてありました。
出てくる人たち、一人一人が、さり気ないタッチながらも丁寧に描かれていて、そこがすばらしかったです。

もしかしたら、人生は、喜びより苦悩の方が多いのかもしれない。
解決出来ない問題も、それなりにあるし。
けれど、そういうネガティブなすべてを吹き飛ばすくらいの、希望や喜びがあるのも人生かも。

そんなことを思わせてくれる、素敵な作品でした。


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