概要
幽霊が書いたとしか思えない一行日記。そこから導かれる密室殺人の真相とは
「今日昼ごはんに食べたカレーがとても辛かった。翌日もずっと辛いのが続いている。」
僕の恋人・姫宮氷雨が、監視カメラに囲まれた密室で殺害された。彼女が死亡推定日に書いた一行日記には、なぜか翌日の内容が記されていた。
密室の不可能犯罪は幽霊による仕業なのか、あるいは……?
一行日記の2文に始まり、日本を狂乱の渦へと巻き込んでゆく大事件の結末とは。
僕の恋人・姫宮氷雨が、監視カメラに囲まれた密室で殺害された。彼女が死亡推定日に書いた一行日記には、なぜか翌日の内容が記されていた。
密室の不可能犯罪は幽霊による仕業なのか、あるいは……?
一行日記の2文に始まり、日本を狂乱の渦へと巻き込んでゆく大事件の結末とは。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!フェアな謎解きと、スケールの大きなストーリー展開の二段構えが圧巻です‼
不可解としか言いようがない一行日記の内容。
がしかし、その内容の矛盾こそが同時に謎を解くカギにもなっています。
矛盾を解くための手がかりは堂々と提示されていますし、その矛盾の解答に至る流れも、そこから犯行手段や犯人を特定していく流れも実に理路整然としています。
よって、凶器の完全な特定は困難だとしても、それ以外の真相は読者にも見破れるように構成されているということです。
数々の丁寧な伏線をたどって、この謎解きに挑戦されてはいかかでしょうか。
そして、謎解きが終わって物語が閉じるのではなく、さらなる広がりを見せていくラストは、序盤のほのぼのとした雰囲気と相まって深い余韻を残します。
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