　教会の書庫での調査を深める中、私、アリアナは司祭ロザリオと共に、ある重要な古文書を発見しました。埃にまみれた書物の中から、一冊の古びた手記が私たちの注意を引きました。

「これは・・・」とロザリオがつぶやきました。

　私たちは慎重にそのページを開き、薄暗い灯りの下で文字を追い始めました。手記には、かつて王都を襲った恐ろしい病についての詳細な記述がありました。

「これを見てください、アリアナ様。”黒い霧”が人々を苦しめ、多くの命を奪ったと・・・」とロザリオが指摘しました。その記述は、現在王都で起こっている出来事と驚くほど類似していました。私はその事実に心を痛めながらも、手記をさらに精査しました。

「この病は、かつて教会が封印したとされる”闇の存在”に関連しているかもしれません」と私は考えを巡らせました。

　手記には、教会が何かを封じたこと、そしてそれが何世紀にもわたって忘れられてきたことが示唆されていました。

　私たちは古文書に書かれた「封印された存在」と、現在の病の原因との間に明らかな繋がりを感じ取りました。

「これはただの偶然ではない。過去と現在が何らかの形で繋がっているのです」とロザリオが言いました。

　その夜、私たちは教会の地下にある封印された部屋へと向かう決断をしました。私は心の中で祈りながら、「神よ、私たちを導いてください」と願いました。

　私たちが発見した古文書は、王都を襲う不可解な病の謎を解き明かす鍵となるかもしれないと感じていました。

　教会の地下への道は暗く、重い扉を開けるたびに、忘れ去られた過去の秘密が明らかになるような気がしました。

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