3.病の進行

 日々が過ぎるにつれて、ステファニーの病状は一層深刻になっていきました。彼女の席は学院で空のままとなり、彼女の不在が私たちの心に重くのしかかりました。友人たちとの会話も、彼女のことが中心となっていました。


「ステファニー、もう一週間も学院を休んでるわ・・・」とレーナが心配そうに言いました。

 私たちは放課後、ステファニーの自宅を訪れることに決めました。彼女の家に到着すると、彼女の母親が出迎えてくれました。彼女の顔には深い憂いが浮かんでいました。


「ステファニーは、まだ、ベッドから起きられないの」とステファニーの母親が言いました。

 私たちはステファニーの部屋に案内され、部屋に入るとステファニーは青白い顔でベッドに横たわっていました。彼女の姿は以前の元気な彼女からは想像もつかないほど弱々しく、私たちはその光景に言葉を失いました。


「ステファニー、どうしたの?」とメアリーが尋ねると、ステファニーはかすかな声で、「夢・・・あの夢が毎晩・・・私を苦しめて・・・」と答えました。

 彼女の瞳には恐怖が宿っており、私たちはその深刻さに気圧されました。


 ステファニーの両親は、王都の医師に診てもらったが、病の原因は分からないと言います。私たちは彼女の部屋で何時間も過ごし、彼女を慰め、応援の言葉をかけました。しかし、私の心の中には彼女の言葉がずっと響いていました。


「夜の霧・・・それが全ての原因なのかしら?」と私がぽつりと言うと、リザが「もしかして、超自然的な何かが関係してるのかも・・・」と推測したのでした。この謎に対する解答を見つけるためには、さらなる調査が必要だと感じました。


 帰り道、私たちは重い心を抱えながら、王都の街を歩いていました。街の人々は日常の喧騒に満ちていましたが、私たちの心にはステファニーのことが影を落としていました。彼女の夢と現実の間で起こっていることの真実を突き止めるため、私は夜空に向かって誓いを立てたのでした。

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