奈良時代を舞台にした「当時の文学」をふんだんに織り込んだ恋愛小説

最新話の6話まで読んだレビューになります。

正直、好き嫌いが分れる小説だと思います。ただ、好きな人はトコトン好きになる小説であることは間違いないです。

時代は奈良時代、日本最古の文学「古事記」が生まれた時代でして、この時代の文学は本当に「初々しい」というか「新鮮さ」があるんですよね。で、この小説では、というか、この作者さまの小説では、その時代に生まれた選りすぐりの「和歌」や「文」を物語の重要な場面のエッセンスとして、添えています。この小説でいくと、4話がエモいですね。あ、いや、4話で使ってるのは漢詩なんですけど・・・w

要するに「和歌」や「漢詩」などの昔の文学が好きな方には、メチャクチャささる小説です。あ、あと中島敦が好きな人にも刺さるような気がします。

人を選ぶ小説ではありますけど、奈良時代が好きな人は是非読んでみてください。あ、あと変わった恋愛小説が読みたい人にもおすすめです。時代考証もしっかりされている作者さまですので、当時の恋愛観を追体験したい方、読んでみてはどうでしょうか?

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