覗き部屋のスリル

覗き部屋や覗き穴の話はよくあるが、部屋自体が移動する話は初めてでびっくり。しかも昔ヨーロッパに実際にあった様式とあって、さらに驚きです。
見る以外のことを何もできないけれど、妄想力が掻き立てられる。耽美な文章がその異様な世界観に説得力を持たせています。
中盤からラストにかけての展開がスリル満点で、舞台を観ているかのような臨場感に目が離せませんでした。