淡々とした口調なのに引き込まれ、背筋が凍りつく

虹乃ノランさんの作品を読んだのは今回で数作目ですが、
この作品は本当に読んでいてぎゅっと世界に引き込まれました。

まず、文章が底抜けに上手で、パーテルノステルという奇怪なテーマでも、すんなりと頭に入って来ます。文章の端端から伝わる異様な空気感、主人公の斜め上の情熱、覗き穴から覗かれる女の子たちの哀れさが胸に響きました。

自分もこんな作品を書いてみたいと思わせてくれるお話です。
ホラー展開もゾッとして鳥肌が立ちます。
月並みな言葉で失礼ですが、本当に素晴らしい作品でした。