第2話 意外に温厚・・・?





翼「はい!ストップ!!」


翼は睨み合っている2人の間に入り両手で2人を離した。


晴嵐「!!?」

優志「うぉ!?」


翼「まったく・・・。

さっきから黙って聞いていれば・・・

変な言いがかりは止めてくれる??

確かに優志は目つき悪いし、髪だって赤だし、柄が悪くみえるけど」


優志「おい・・・

俺をフォローしたいのか、悪口 言いたいのかどっちなんだよ・・・」


翼「でも、自分から喧嘩するようなバカじゃないわ!!

確かに その人達に怪我させたかもしれないけど、そっちが先に何かしたんじゃないの!?」


晴嵐「な、なんだと!?

女の癖にイキナリ入って来やがって!!

ケガしてぇのか!?」


翼「なによ!!

そっちが絡んで来たんじゃない!!

本っ当に優志が悪いの!?」


晴嵐は、突然 翼が口を出してきたため、タジタジだった。

口では 強い事を言っても、女には手を挙げない主義なのか、女が苦手なのか、翼に圧されていた。


晴嵐「ぅぐ・・・。

オイ・・・実際の所どうなんだよ?」


晴嵐は後ろに居た3人の方に振り向いた。


「「「う・・・」」」


3人は、晴嵐の質問に対してバツが悪そうに目をそらし黙ってしまった。

その様子をみて、晴嵐は 先に喧嘩をふっかけたのは

こっち側だと察し盛大に溜め息を吐いた。


晴嵐「ったく、アホらし・・・。

突然悪かったな。

それと うちのモンがすまなかった」


優志「お、おう・・・」


晴嵐「アンタも絡んで悪かった」


翼「え?あ、うん」


優志と翼は、晴嵐の突然の謝罪にどう反応したらいいのか分からず、戸惑っていた。

晴嵐は、優志と翼の反応を気にする事もなく、そのまま去っていった。


「あ・・・晴嵐さん、待って下さい!!」


残された不良達も晴嵐の後を追うように去って行き、翼と優志だけが その場に残った。


翼「・・・」

優志「・・・」


翼「もの凄い絡んできた感じだったのに結構 温厚だったね・・・」


優志「だな・・・」


翼「アイス・・・買いに行こっか・・・」


優志「ああ・・・」

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