第7話 夫婦?

翼は晴嵐と別れた後、再び学校に向かい、3時間目が終了する5分前に自分のクラス1年B組の教室に着いた。


翼は、3時間目を5分だけ受けてもしょうがないと思い、3時間目が終了して先生が教室を出たのを確認してから

教室の扉を開けた。


ガラッ


翼「おはよー」


翼は教室に入った後、クラスメイトと挨拶を交わしながら自分の席へと向かった。


当然これだけ盛大に遅刻をすれば、席に向かう途中に次々とクラスメイトから突っ込まれた。


翼は、クラスメイトと雑談をしながら、自分の席へ向かった。


澪「あ、翼おそよ~。遅かったねぇ」


翼「あ、澪。おそよ~。

チョット来る途中に面白い人に会ってね。

あと電話ありがとね。

危うく昼過ぎまで寝る所だったよ」


澪「まったく。気をつけてよ。

それより面白い人って!?」


翼「ガラの悪い猫好きな男の子」


澪「少女漫画に出てきそうな人ね…。

っと言うか翼なんか楽しそうね」


翼「ん?そう」


澪「うん。楽しそうだよ。

でもその猫好きの男の子とは どこで知り合ったの?」


翼「ん?実は昨日ね・・・」


翼は昨日と今日の出来事を澪に話した。


澪「へぇ~随分温厚なのねぇ。

それより成瀬くんまた喧嘩したの?」


翼「みたいだね。

まぁ優志は赤髪で目立つから、そういう奴らに絡まれやすい上に、売られた喧嘩はスグかっちゃうからねえ。

ホント喧嘩っ早いんだから」


優志「悪かったなぁ。喧嘩っ早くて」


翼「ふわぁ!?って・・・優志!?

いきなり出てこないでよ!!

ビックリしたでしょ!!」


優志「うるせぇな。気づかねぇ翼が悪い。

つうか喧嘩っ早いのは お前もだろ」


翼「そ、そんな事ないもん!!

私は優志みたいに 、むやみに売られた喧嘩を買ったりしないもん!!」


優志「はぁ!?

この前 男相手に回し蹴りしてK.Oしたのはどこのどなたでしたっけぇー??」


翼「ア、アレは、喧嘩じゃなくて身を守るための正当防衛よ!!」


優志「へーそうですか」


翼「な、何よ。その顔は」


優志「べつにー」


澪「まぁ、まぁ2人とも。

夫婦喧嘩は外でやってくれる」


翼「ふ、夫婦じゃない!」

優志「ふ、夫婦ねえし!」


澪「相変わらず息ピッタリね」


翼「そんなことないもん!!」

優志「そんなことねぇし!!」


澪「ほら」


翼「〜〜フン!!」

優志「〜〜フン!!」


澪「やれやれ」

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