第4話 登校前

龍「ごちそうさん」


龍は食べ終わった食器をシンクに持って行き、食器を片付けた。


翼「そういえば、今日の夜ご飯作るの私だっけ?」


龍「俺昨日作った」


翼「龍は何食べたい?」


龍「肉・・・」


翼「お肉かぁ。

お肉で何か食べたい料理とかある?」


龍「肉ならなんでも」


翼は、お肉ならなんでも良いと言うことで、自分が作れる お肉料理の記憶を探って考えた。


翼「じゃあハンバーグとかどう?」


龍「ハンバーグ」


龍は、ハンバーグという単語を聞いて無表情のまま呟いた。

普通の人だったら今の龍の反応でハンバーグが嫌いなんだと勘違いするが、

翼は龍が嬉しそうにしているが何となくわかった。


翼「じゃあハンバーグにするね」


龍は黙って頷いた後 カバンを肩にかけた。


龍「じゃ、俺もう行く。行ってきます」


翼「行ってらっしゃーい」


翼は龍を見送った後、自分の食器を片付けて時計に視線を向けた。


翼「さて、まだ少し時間あるし、ゆっくりするか・・・

昨日夜更かししたから眠いな・・・

少し寝ちゃお・・・。

携帯のアラームセットしておけば大丈夫だよね・・・」


翼は眠気に勝てず、ソファに横になり、だんだん夢の中へ意識を奪われた。

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