さあ、吸血鬼と人狼の跋扈する産業革命の倫敦(ロンドン)にトリップ!

 スピード感のある冒頭から引きずり込まれるように読むのを止められませんでした。吸血鬼と人狼が組み込まれている社会(なんとビクトリア女王から吸血鬼は爵位を与えられている)、追われる美しいダンピールの少女と人狼の青年の運命は……。設定の細やかさとアンティーク感満載の描写は目の前に当時の倫敦を彷彿とさせ、気がつくとこの世界観にどっぷりと浸かっていました。これからの彼らの冒険が楽しみです。