第8話 協会は金持ってんだな

俺たちは、さっそく協会が管理するという新居に向かった。新居があると聞いただけで、どんなところか全く情報がないから少し心配だが。


今俺は、協会の申し出を受け入れてよかったと実感している。俺の目の前には、いわゆるタワマンと呼ばれる建物があったからだ。


こんなとこに、住むことが出来るのは一部の人間であって俺には、無縁だろうなと考えもしなかった住居である。


実際におれは、寝ることさえ出来ればいいやと住むとこにこだわっていなかったので、老朽化も対して気にしていなかった。


だが今は違う。俺には、サクラとの生活が始まるからちゃんと、住むとこは考えないといけない。こんなカワイイ娘がボロボロの家から出てきたら、不釣り合いすぎる。


やはり、カワイイ娘にはしっかりした家で過ごしてもらわないと。


『今日から住んでいただく部屋はこちらの最上階になっております 家賃などは、気にしないでください。協会の方で払わせていただきます 依頼を受けていただけるかぎりはね』


つまり依頼を断ったり不興を買ったら追い出すぞってことか。まっ別に断る理由も今はないし、協会がなにか不正なことをして、こちらからも手を出さなければいけなくなるならその時は仕方ない。


『ちなみになんだが、ここの家賃はいくらくらいするんだ?』恐る恐る聞くと


『家賃そのものは85万ほど、セキュリティやサービスなどもろもろ含めますと100万位かと』


100万カー あの札束で毎月消えていくんだな それを苦も無く払う協会って金もってんだな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る