第12話アヤカシ

「主様!これは?」サクラは気づいたようだ?

 この付近に明らかに異様な気配が強くなっている。これは、明らかに怪現象が起こる前兆である。


「サクラ、サクラは結界を、張ることができるか?このままだと周りにいる関係ない人を巻き込んでしまうだろう。せっかくの休みを楽しんでいる人には楽しんでもらいたいからな。厄介事は、俺達の仕事だ。」


「もちろんです。さっさと片付けて、主様とのデートの続きを」張り切っていてくれてなによりだ。


「では、この周辺一体に隔離結界を張ります、これで、力のない人は結界の外に出るので問題なく戦う事が、出来ます。」


「助かった。流石だなサクラは、頼りになるぜ」


そうやって話していると、周りに影の空間が浮かび上がりそこから怪異の魔物がぞろぞろ出てくる。このタイプの怪異は人が、たくさん集まり暗い感情が集まるとその感情エネルギーに惹かれて集まってくるのだ。

 普段なら集まってもそこまで問題はないんだが、あれだな今回は俺達にも、原因があるそれはサクラの存在だ。俺も、もう少し意識したら良かったんだが、サクラの力が強すぎてそれに惹かれて魔物がどんどん集まり、今の事態を引き起こした可能性が高い。これからは、力の制御を意識させないといけないな、課題がわかっただけでも良しとしよう。


「さて、いっちょやりますか。サクラは、とりあえずサポートを頼む。まだサクラの力は、把握出来てないから近いうちに、色々話し合いが必要だな。」


影から出てきたのはひーふーみーの15体か、まー

このくらいなら一人でなんとかなるか。さ〜力を貸してくれ第一の剣鬼、オロチ このオロチは俺がはじめて自分の力として契約したアヤカシだ。オロチ以外にもあと、4つ契約して合計5つのアヤカシと契約している。サクラにも紹介しないといけないんだが、紹介したあとが怖いんだよな。どいつもこいつも個性が強いやつばかりだから、いい争う姿が思い浮かんでしまう。だけどこれは、諦めるしかないか、さて余計なことは、忘れてまずはアヤカシ退治だ。


「オロチ、相手は15体だいけるな?」


「もちろんでございます。この程度の輩、妾の準備運動にもなりゃぁしまへん」 心強い言葉だ、実際オロチを、一番信頼していて使用頻度も高いからな。それじゃオロチ攻式2の型五月雨、この技は対多数向きの広範囲技だ。一つ一つの威力はさほど高くないが、範囲の広い技なので広がっている敵と戦うときには、良く使う技だ。ある程度ダメージを与えたらあとは、一回につき3体ほど相手をしながら手早く倒していく。功式4の型龍の舞 龍の舞は龍の持つ爪が敵を切り裂くように激しい連続攻撃を一定のリズムで複数に分けて途切れないようにまるで舞をしているかのように見える大技だ。これでいっちょあがりだ。倒したアヤカシは、まるで先程までなにもいなかったかのように影の烟を出しながら消えていく。アヤカシの後処理をしなくていいが、争った後は残る、そこで隔離結界の力が発揮する。この結界は張った時の状態を記憶しており、魔力を使うことで現場復帰することが出来る、これでいくら現場を破壊しても一般人には気づかれないですむ。

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前世のパートナー精霊が、転生した現代の俺に嫁入りしてきた ケンタン @kentan

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