我が輩、人間嫌いで転生したら猫になる。なのに守りたい子と出会いました。
- ★★★ Excellent!!!
ちょっと変わった異世界ものをお探しのあなた!
これ、ちょっと見ていってくださいな。
異世界転生もの、ではあるのですが、変わり種でございます。
主人公は過去のトラウマで徹底的な人間不信になってしまったヒキニート『クロ』
人間が嫌いなあまり、自分のことも嫌いになっちゃうというスーパー人間嫌いです。
転生にさいしても人間になるのではなく、猫として生きることを希望するという徹底ぶり。
我が輩は猫になりたい、ってやつですね。
そうして〝クロ〟猫として異世界を放浪することになるのですが、この世界というのがまたユニークです。
いわゆるナーロッパではなく、ファンタジーな文化はそのままに文明が発達した近未来的世界です。
ネットがあったり、スマホのようなデバイスがあったり、ドラゴンが家畜化されて競馬みたいなレースをしてたり、バベルの塔みたいな巨大建造物が成層圏までそびえ立っていたり──と、独特な世界観が魅力の一つ。
そんな世界で、人と関わらないよう、ただの猫として暮らしていたクロですが、
人の業によって悲惨な運命に捕らわれた、アルビノの天使な少女に出会ってしまうんですね。
もう絶対に人との関係など作りたくない、そう決めていたのに、助けたいと思ってしまう。願ってしまう。
彼がその心のままに行動するのを決断するところから、物語が動き出します。
自分一人の力では、天使な少女を悲惨な運命から救えない。
様々な者と関わり、力を借りねば、彼女を助けられない。
そうして、天使を助けるために奔走するなかで、二度と人と関わらないと決めていたクロのモノクロームな人生は再び、他者との絆を築いていくことで、彩りを取り戻していきます。
絶望に打ちひしがれた一人の人間(猫)が、人との絆によって、人生の輝きを取り戻す物語。
それが《モノクローム・ラブソディ》です。
こんな方にオススメ
:作り込まれた世界を自由に旅する主人公が好き。
:変わり種の異世界を旅行してるような気分に浸りたい。
:大勢のキャラクターが賑やかに活躍する群像劇が見たい。
:絶望した主人公が少しずつ前向きになっていく物語が読みたい。