キミにあい言葉はいらない

小説家、イラストレーターなどクリエイト職の仕事がAIに奪われる時代がすぐそこまで来ております。
便利で高クオリティそれでいて短時間で作品を生み出してしまうAIに直面したら小説家はどう思いどのような行動に出てしまうのか……
複雑な心境に葛藤する高校生小説家の苦悩の物語。

とても考えられる一作でした。おすすめです！

「キミにあい言葉はいらない」は、AIの進化と人間の創造性が交錯する未来を鋭く描いた作品です。2045年問題を背景に、高校生が自分の才能に苦悩しながらも、チャットGPTというAIを使って小説を書く過程を描いています。主人公の心情や、AIに対する複雑な感情がリアルに描かれており、読者を引き込む魅力があります。

特に注目すべきは、テクノロジーと人間の関係に対する深い洞察です。AIの可能性と限界、人間の創造性の本質について考えさせられる場面が多く、テクノロジーの進化が私たちの生活や創作活動に与える影響について考察する良いきっかけを提供してくれます。

この物語は、単なるSF小説にとどまらず、読後に…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（429文字）

今は関係ないと思ってる人。
多分甘い。
数年前、殆どのオフィスワークが取って代わられるといわれ、銀行の窓口業務や、役所など、安泰の代名詞の仕事ほどヤバイと囁かれた。
そのころ、クリエイティブ系は安全と言われ、イラストレーターは最も取って代わられる可能性が低い安全圏にあった。

僅か数年、今、あちこちで見受けられるイラストはほぼどれも生成AIだ。ここカクヨムでも添付の絵は殆どそれだ。

故に小説とて、どうなるやら……。

この短編はその憂鬱をアイロニーとウットとあざとさを込めて現した一品だ。