あまり世間に知られていない歴史上の人物、小野篁。
井戸から冥府へ行き閻魔大王と交流があったという、ファンタジックな逸話が知られている人物なのだそうです。
主人公である、この篁が、とにかくかっこいい!
あやかしを見る特殊な力により、いろいろな厄介ごとに巻き込まれ、今作では過去最大の危機に見舞われます。
遣唐使船に乗る予定だったことなど、史実に基づいて緻密に組み立てられた圧巻の世界観。
阿倍仲麻呂と吉備真備など、歴史の教科書に名前のある有名人物も登場します。
綿密な調査に裏打ちされた物語世界の中で、作者大隅スミヲさんの想像力は自由闊達に飛躍し、歴史の闇に埋もれた謎に一筋の光を与えてくれます。
もしかしたら、これが真実だったのかもしれない……。
この作品を読めば、あなたもそんな感慨に浸り、歴史の大きな波に埋もれた一人の男の人生に、確かに触れたという手応えを感じることでしょう。
本作は前作『TAKAMURA』の続編にあたります。
前作から読むのが最も楽しめる読み方になります。
平安の知識が皆無でも、作者様が完結明瞭な文章で適切な説明を加えてくれるので、大丈夫。
魑魅魍魎が跋扈する知られざる平安の世界に、ぜひ飛び込んでみてください!
前作『TAKAMURA』の続編、小野篁の平安京怪異ミステリー!
今回も、超絶イケオジタカムラが、あちこち飛び回って暴れまくります!
登場するは怨霊・藤原広嗣、いつものごとくあやかし事件を解決する篁でしたが、これにはさまざまな因縁が絡まっていて一筋縄とはいかず……(←巻き込んだ張本人は閻魔さん)。
舞台は広がり、怪異の謎解きは常嗣とともにはるか唐にまで及びます。いにしえの遣唐使・阿倍仲麻呂と吉備真備との仲に、なにがあったのか。そして、吉備真備には、とある鬼との関係があった……!?
その鬼と篁との決闘やいかに!
史実、篁流罪の新解釈が解き明かされる!
個人的には、先に前作を読んでおくことをオススメします。なんてったって、感じるおもしろみが何倍も違うから!
平安の息吹きを、前作のうちから感じていただきたいです!
野狂こと、小野篁。読者の予想をナナメに超えてくるこの男。
アクションも人情もさらにドラマチック、さらにパワーアップ!
せひご一読ください!
平安時代初期。おそれと親しみをこめて「野狂」と呼ばれた男、小野篁の活躍を描く、かの「TAKAMURA」の続編。武人にして教養人である篁は、あやかしを見ることができ、冥府で閻魔大王の片腕を務めているとも噂される男だった……。
今回も巧みに史実を取り入れつつ、篁とあやかしの激闘を描く、平安伝奇アクション絵巻。小野篁ファン並びに平安時代愛好家なら見逃せない、あの事件を新解釈。日本史に必ず登場するあの人物も、意外な素顔を見せてくれる(かも)?
華麗にして豪快な剣戟、穏やかな中にもどこか物寂しい情趣、幽玄なあやかしの描写が、メリハリの利いた文章に美しく展開する。果たして、恐ろしい鬼やあやかしとの戦いの行方は――。篁という男、心の強さこそが、あやかしに立ち向かう、太刀にまさる武器なのかもしれない。
小野篁――。その実在した人物の名を知るのは、平安好きでもマニアにしか知られていないと作者様に教えていただきました。私も存じなかったその一人。
ご安心下さい。そんな私のようなハイパー素人でもどんどんのめり込めてしまう、そして篁という存在をどんどん好きになる作品です。この逸材を知らぬなど、なんと勿体ない! あなや!!
平安時代特有の難しい設定も、作者様の豊富な知識かつ丁寧な文章で説明されております。史実に基づいたファンタジーですが、それが違和感なく、上手くお話に組み込まれているのですから脱帽。勉強にもなって一石二鳥。
そしてあらゆる〝あやかし〟とのバトルシーンは手に汗握る展開です! まだまだお話はここから、続きがとても楽しみです。
こちらは前作あっての続編。私は続編からの拝読ですが、前作も読みたくなってしまう本作。是非、あなたも〝小野篁〟という伝説の野狂殿にハマりましょう!
とても読みやすく、面白いです!
平安時代の官僚貴族社会と、その裏側である幽鬼の世界が、重なって見えるような作品です。
平安時代の権力闘争や人と人の確執に、この世ならぬものとのやり取りが絡んできます。
作者様の深い知識の上に描かれた鬼や魍魎、呪いの姿や表現も豊かで、恐ろしいのにどこか美しさのようなものも感じさせられました。
剣や呪術を使ったバトルシーンも、迫力がありかっこいいです。
何より、歴史的背景や当時の社会的仕組みについて丁寧かつ簡潔に説明されているので、初心者が読んでもその世界観にどっぷり浸かることができます。
自分は初心者なので、歴史物を読んでいると官職名や組織名の意味がわからず、その人が何をしているのかどのくらい偉いのかなどよくわからないことが多いですが、本作ではそういった心配はありませんでした。
実は前作を読まずに来てしまいましたが、全く問題ありませんでした。
前作のTAKAMURAも拝読したいと思いました。
自分の表現力不足で恐縮ですが、とにかく面白いです!
拙いレビューにて失礼いたしましたm(_ _)m
あなや!
読んだら誰もがそう叫ぶでしょう。
こんな面白い平安エンターテイメントが他にあろうか!
1作目TAKAMURAを読んだ方はもちろんご存じですよね、本作の魅力!
とにかく小野篁がカッコいい。
続編となるこのYAKYOでは、少し歳を重ねて妻帯者となった篁様が活躍します!
どうせ前作と同じパターンで書いているのでしょ?
馬鹿なことを言われるな
今作YAKYOは、前作TAKAMURAとは一味も二味も違うのです!
まだ第二章6話くらいまでしか読んでいない時点で、もう我慢できなくてレビューを漏らしてしまいました!
どうせ前作から読まないと分からないんでしょ、かったりー?
退がられよ
このYAKYOは、前作TAKAMURAを読んでいない人でも前作登場のキャラやツールの説明が簡潔にされていて、すんなり読めるのです!
もちろん、前作TAKAMURAを読んだ人にはたまらない特典的な演出とも言えるキャラとツールの続投!
平安が舞台でも、所詮はファンタジーなんでしょ?
チッチッチ(・ε・` )b
この作品では勉強になる歴史の知識が豊富に解説されているのです。作者さんの学識の深さに、本当に感心してしまうほど。
とにかく、平安時代、実在の人物、冥界、鬼、妖刀、陰陽師、秀逸のバトル、そして恋とくれば、この作品は間違いなく楽しめる作品だと分かるでしょ。
是非、いや、絶対に読んだ方がいいです!