読めば読むほど好きになる、小野篁という逸材を

 小野篁――。その実在した人物の名を知るのは、平安好きでもマニアにしか知られていないと作者様に教えていただきました。私も存じなかったその一人。
 ご安心下さい。そんな私のようなハイパー素人でもどんどんのめり込めてしまう、そして篁という存在をどんどん好きになる作品です。この逸材を知らぬなど、なんと勿体ない! あなや!!

 平安時代特有の難しい設定も、作者様の豊富な知識かつ丁寧な文章で説明されております。史実に基づいたファンタジーですが、それが違和感なく、上手くお話に組み込まれているのですから脱帽。勉強にもなって一石二鳥。
 そしてあらゆる〝あやかし〟とのバトルシーンは手に汗握る展開です! まだまだお話はここから、続きがとても楽しみです。

 こちらは前作あっての続編。私は続編からの拝読ですが、前作も読みたくなってしまう本作。是非、あなたも〝小野篁〟という伝説の野狂殿にハマりましょう!

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