人生を語る会話劇

この作品は、どう評したものか、ちょっと困りました。

未成年、あるいはお酒を飲めない下戸には伝わるのでしょうか。

作中に現れるのは焼き鳥だけでアルコール類はないのですが、漂う空気が居酒屋の空気なんです。

美味しい物を食べて、気が緩んだときに、お互いの裏側と背負っているものが見えてきて。ただ栄養補給するだけでない、心の中が表に出る場所。

作者は焼鳥屋という舞台を設け、ファンタジー世界に生きる人の心を表に出して見せます。そうですよね、と、読んでいるうちに人々と世界の事情が分かってきます。それがかなりウェットな風合いで。

こういう切り口もありなのですね。短編ですが、奥が深いです。

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