概要
女の子たちが憧れる王子様。彼女の最推しはスカートを履いたわたしでした。
『私、女の子しか養わないから』
叔母に引き取られる時に言われるまま、女の子の格好で過ごすようになっていたわたしは気付けば高校2年生になっていた。
静かで。浮いて。はみ出て。
閉鎖された屋上を勝手に使って昼食をとっていると、学内の女の子たちが目を輝かせて憧れる王子様、皇塚先輩がやってきた。
鍵を閉め忘れてしまったと後悔していると、どういうわけかわたしではなく彼女のほうが慌てだして。
賄賂(おにぎり)を渡すと嬉し涙を流して、鐘の音とともに去っていく。
「変な人……」
皇塚先輩が残した痕跡。落ちていた写真を拾うと、そこには撮られた覚えのないわたしが写っていて……。
後日、写真を返すために会った皇塚先輩に真っ赤な顔で告白されてしまう。
――わ、私と推しを前提にお友達になってくれないっ!?――
叔母に引き取られる時に言われるまま、女の子の格好で過ごすようになっていたわたしは気付けば高校2年生になっていた。
静かで。浮いて。はみ出て。
閉鎖された屋上を勝手に使って昼食をとっていると、学内の女の子たちが目を輝かせて憧れる王子様、皇塚先輩がやってきた。
鍵を閉め忘れてしまったと後悔していると、どういうわけかわたしではなく彼女のほうが慌てだして。
賄賂(おにぎり)を渡すと嬉し涙を流して、鐘の音とともに去っていく。
「変な人……」
皇塚先輩が残した痕跡。落ちていた写真を拾うと、そこには撮られた覚えのないわたしが写っていて……。
後日、写真を返すために会った皇塚先輩に真っ赤な顔で告白されてしまう。
――わ、私と推しを前提にお友達になってくれないっ!?――
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