2023 06 16 カホクカダム
浜のブローカーTさんのこと(その8)
Tさんは、色々な品物を持って来ました。例えば絵画では、横山大観、東山魁夷、平山郁夫、佐伯祐三、林武etc、外国の画家では、べルナール・ビュッフェ、ピカソの版画。陶器では、野々村仁清、尾形乾山、加藤藤九郎etc、ガラス工芸のガレとかです。ですが、ほとんど私には手が届かない物ばかりで、商売になったのは数点でした。
Tさん曰く「貧乏人には無理か?」
私「………」
それでも、仁清の黒茶碗は売ったのです。ですが、黒茶碗は戻ってきました。お客さんが、骨董仲間からおかしいと云われたらしいのです。その骨董仲間の一人が仁清を持っているが、その黒茶碗は贋物じゃないかと云うのです。
Tさん曰く「これは、戦後の伊達家から出した品物で、売立て会の目録もあり、これからそっちに送るはずだったのだったけどよ。贋物と云われちゃ立場ないぜ。仁清の茶碗なんか愛媛県には無いはずだぜ。そっちの骨董仲間の方が贋物だよ」
仁清の茶碗となると、何処にあるか、何処に行ったか、誰が買ったのか、ほとんど記録するようです。この仁清の黒茶碗も今は東京博物館(東博)に収まったようです。文化財を売ると税法上有利になるようです。今まで取引したのは、文化財クラスの品物はそれだけです。
ウクライナでカホフカダム(名前はすぐに忘れる)が爆破されました。下流は流され洪水が発生しています。恐らくと云うか100%ロシアがやったと思います。ウクライナがやって来る前にダムをやって渡すのを阻止したのですが、火薬の重量が大きくて、このようになったのだと軍事評論家が云ってました。
その後、ウクライナの反転攻勢があって、ロシアが逃亡・降伏が相次いでます。来月には、決着するような気がします。プーチンの首が晒されるのかも……
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