ともぞうエッセイ NO.05(2023 05~)

かわごえともぞう

2023 05 05

 浜のブローカーTさんのこと(その2)


 Tさんは、横浜に行くと、学校に入り宝石鑑定師になりました。師匠に宝石鑑定師にならないといけないと言われたようです。そして、師匠に宝石商売のノウハウを教わりました。そして、二年ほどして札幌に戻り、宝石店を開業したのです。小さな店ですが、あっという間に札幌の売上トップになったそうです。

Tさん曰く「ダイヤモンドなんてよ。4C(カット・カラー・クラリティ―・カラット)なんか云ってるけど、一番はカラットだな。1カラット以上じゃねぇとダイヤじゃないぜ」

私、「1カラット未満はダメなんですか?」

Tさん曰く「クズなんだぜ。デビアスが日本人にクズを売って金に換えようとしたんだな。三か月分の給料が結婚指輪の相場だとか云ってさ。要するに、50万円辺りだと若い男もその位持ってるだろ。50万円から遡って、クズのダイヤを金にしたんだってこと」

私、「0.3とか0.5とかのダイヤは値打ちは無いのですか?」

Tさん曰く「そう云う事。石そのものはせいぜい1万円ってとこ。ピンクとかレッドとかは違うけどな。リングはプラチナだからもうちょっとあるかな。でもよう、デビアスもアコギな真似しやがるぜ。俺もその真似したんだけどよ。給料の三か月分なんて誰が云ったのか? 三か月分の給料が結婚指輪なんて、聖書にもコーランにも書いてないぜ。日本の男が馬鹿だったて事よ。日本の女も馬鹿だって事よ。いまだに信じてる奴が居るしな。男も女もよ」




5月1日はメーデーの日です。これは、メーデーの歌です。「聞け万国の労働者」という題もあります。元々は、「小楠公」(楠木正成の子の楠正行)の曲でしたが、「アムール川の流血」の曲になり、軍歌「歩兵の本領」の曲となり、「聞け万国の労働者」の曲に至った訳です。

 労働運動も下火になって、「聞け万国の労働者」の曲も聞かれなくなってきました。半世紀前までは、メーデーも盛んで、この曲も市役所の前の広場辺りあたりから曲も流れてきましたが、今は全然ですね。若い人は知らない人の方が大多数だと思います。以前、甲子園の応援で、この曲(歌詞は違う)を流した高校(盛岡一高)がありました。なお、この盛岡一高の校歌は「軍艦行進曲」のメロディーです。校歌、応援歌ともにあっぱれ! 彦根東高校の応援歌も同じ「聞け万国の労働者」の曲です。


 ちなみに、連合主体のメーデーが各地にあったようですが、ほとんど官公労でした。一番恵まれている労働者ですので、これ以上何をどうしたいのか分かりません。搾取しているのはお前やろ、搾取されてるのはワシらやで!


ウクライナのドローン攻撃があり、クリミアのロシアの貯蔵タンクが爆発したとかであります。そろそろ、5月の大反撃がありそうです。ワグネルの傭兵も腰が引けているようで、ひょっとしたら、すぐに終わるかもしれません。プーチンどないするんやろな? 関係ないけど……



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る