2023 08 11 自民党女性局

CNさんの戦争(その2)


「奥さん」を見送った後、とぼとぼと歩いて帰ってました。CNさんは2キロほどの自宅でしたので、歩いて帰ったそうです。

CNさん曰く「弱視に、足を引きずった奴、禿げの爺、それにオカマ。大日本帝国陸軍も仕舞いかなと思ったんだが、自分には赤紙は来ないと思ってたわけだ」

CNさんは、結核で、脊椎カリエスもあったので、医者には、二年あるかないかだと云われたようです。兵役も免除だったのです。ですが、

CNさん曰く「家に入ると赤紙があったんや。大日本帝国陸軍も完全に終わったな。死にかけの男を持って行くか」

一週間ほどは、準備期間はありますので、知り合いとか、友人とか、親戚回りとかがあります。叔父に行った時は「死んでも恥ずかしいことはするなよ」という言葉でしたが、「生きて帰れ」という言葉は無かったようです。結核と脊椎カリエスも知っていたので、生きて帰れとは言えない状況でしたので、それも仕方ないと思ったのです。

CNさんが、その叔父に「この前、禿げのオヤジが応召され取ったけども、どう見ても60歳の爺やったな」と云ったところ、顔が青白くなったな。応召は45歳まででしたが、その叔父は48歳で、そろそろやばいかと思ったのですね。

CNさんは、今治駅で兵隊さんの姿で見送られました。見送ったのは、両親と兄弟でした。父親が「勝って来るぞと勇ましく……」と怒鳴る様な大声で泣きながら歌ったことを覚えている、と云ってました。

よく、戦争の映画で、兵隊さんを送る派手な映像がありますが、あれは最初の頃です。最後の頃は、寂しいものだったようです。




自民党の女性局の38名がフランス研修の旅に行ったそうです。ネットで大火災です。最初は研修もありやし、自由時間ありやろと思っていたところ、話は違うようです。4人の国会議員はファーストクラスで、他はビジネスグラス。ファーストクラスで300万、ビジネスクラスは150万……子供も一緒だったようで、殆ど物見遊山です。自費で行ったとありますが、自費と云っても一人30万です。なんか脳科学者(名前は忘れた)が日本人に余裕が無さ過ぎとか云ったとか云わなかったとか?

私、余裕はありません。全然ありません。海外旅行も65歳まで一回もありません。北海道も沖縄にも行ったことありません。ほんま余裕ないです。スンマヘン……



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