概要
重くて甘くて透き通って、きっとやみつきになる「キミ」だけの「ボク」
真夏の青空の下。夏休みのお盆期間中に実家へ帰省していたあなたは、汗を垂らしながら駅から自宅までの道をとぼとぼ歩く。その途中でポケットのスマホが震えていることに気付いた。
重たいキャリーバッグを引く手を入れ替えて、スマホを取り出し電話に出る。画面には『辰元 星花』と表示されている。
「もしもしー、ボクだよー。帰省と長距離移動、お疲れさま」
やや低めのハスキーボイス、幼馴染の落ち着いた声。聞き慣れた心地よい響きに、全身にまとわりつく不快感が僅かながら遠のく。
「そろそろ帰ってくる予定……で間違ってないよね」
地元でも家がお隣さんだった彼女だが色々な思惑や偶然が重なった結果、進学先でも部屋が隣同士になった。
「今日は真夏日って予報が出てたけど……帰り道は大丈夫? しんどくない?」
重たいキャリーバッグを引く手を入れ替えて、スマホを取り出し電話に出る。画面には『辰元 星花』と表示されている。
「もしもしー、ボクだよー。帰省と長距離移動、お疲れさま」
やや低めのハスキーボイス、幼馴染の落ち着いた声。聞き慣れた心地よい響きに、全身にまとわりつく不快感が僅かながら遠のく。
「そろそろ帰ってくる予定……で間違ってないよね」
地元でも家がお隣さんだった彼女だが色々な思惑や偶然が重なった結果、進学先でも部屋が隣同士になった。
「今日は真夏日って予報が出てたけど……帰り道は大丈夫? しんどくない?」