第14話
「へえー、やっぱり海道さんはこの村が懐かしいんでしょうね。過疎化の影響で住民が集団移動してしまった村は確かに廃村になりますけど、たまに住んでいた人が村へ戻ってきて家を建てることもあると聞きます。やっぱり唯一の故郷ですものねえ」
鈴木が関心を持って俺に聞いて来た。日台は目の前の家の不気味な染みを見つめては、急に無言になりだした。
日台の仕事は、心霊写真ライターだから恐らく構想を練っているのだろう。
「これは売れるぞ!」
しばらくして、急に日台が叫ぶと「俺たちだけ……俺たちだけの……」と呟いている。
家の染みに何かあったのだろうか?
確かにこんな体験をしていて、それを書いたら売れるのかも知れない。
鈴木が配信をし、日台が書く。
二人共こんな時でも日常を考えて、しっかりとしているんだ。
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