概要
きっと、私たちふたりなら全部に勝てるよ
私たちは双子の姉妹だ。
私が姉で、妹が妹。妹の名前は鈴花(りんか)、という。
私は普通の会社で平凡に働いていて、鈴花は家で小説を書いて暮らしている。お互いに二十五歳。立派な大人というやつだ。
私たちは大抵の場合、一緒に行動している。
兄妹を持つ友人から『仲がいいんだね、君たち……』と呆れられてしまうぐらい。
だけど、その性質は他人が思うほど一緒ではないのだ。
それはきっと、小学生の時に突然始まって、これから先もずっと続いていくたった二人の生活のなかで、無意識のうちに両方がバランスを取っているということなのだろう。
だから、それはそれで別にいいんだけど――
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