文字通り、蝶よ花よと育てられた皇女ララ。
本人の責任ではないにせよ、大国の皇族としての責務に気付かず生きてきた彼女が、突然の事件によって自分の役割、そして今まで目隠しされていた真実を目の当たりにする。
今まで教えられていたことが全てウソだったかのような世界の変わりように、しかし挫けず、『現実』と向き合った彼女が選んだ道は、亡き母、そしてその他多くの人々のために皇帝となることだった――。
隠されていた事実が少しずつ明らかになっていき、それと共にララが少しずつ成長していく様子が丁寧に描かれていきます。
生まれるより遥か以前から仕組まれていた陰謀と戦うララが、最後に掴むものは果たして。
読みやすい文章と臨場感あふれる表現で、作中世界に入り込みやすい話でもあると思います。
30万文字という長さではありますが、章立てしてくれてるのもありますし、話が極端に複雑ということもないのでゆっくり読み進めても大丈夫です。
ぜひ、ご一読ください。
30万文字の大スペクタクル!
読了して、この作品を読み進める楽しみが終わってしまうことに、名残惜しさすら感じます!
素晴らしいファンタジーでした。本当に!
異世界ファンタジーではありますが、魔法で戦ったりレベルアップをしたりアイテムが貰えたり、というものではありません。
ファンタジー要素を含みつつも、昔の西欧を彷彿とさせる現実的な設定で、1人の皇女ララ=ハイムズの成長を軸とした、ヒューマンドラマのような作品です。
皇女ララは、『サルドバルド帝国の至宝』と呼ばれ、皇族として不自由なく幸せに暮らしていましたが、ある日、その平穏な生活が突然終焉を迎えます。
皇帝である父親が危険な目に晒され、ララ自身も誘拐され、そこではじめて、市井で何が起こっているのかを知るのです。
ララ自身も衝撃のあまり最初は信じられませんが、実は、王室で悪計を企てる一部の人間によって、都合の悪い現実を知らされないまま、育てられてきたことを知るのでした。
何が真実で、何が嘘? 誰が味方で、誰が敵?
真実を探ろうとするあまり、ララ一同は翻弄されますが、その過程で、自分は何をすべきかをしっかり見出していきます。
そして、驚愕の真実が明かされたあと、対峙すべき目標をきちんと見据えます。
信頼できる仲間たちを引き連れ、自分ひとりでは微力でも、仲間たちと苦境を乗り越え、最初は幸せでゆりかごの中で暮らすような天真爛漫なララが、逞しくなり、真の『至宝』と表現できるような成長をどうぞ見届けて下さい!
本当に一読しないともったいない作品です!
多くの人々から愛され、幸せに育ってきた皇女ララは、世界はバラ色の愛に満ちていると思っていた。しかし、皇帝である父が倒れたことがきっかけとなり、バラ色の夢の向こうに隠れていた、世界の本当の姿が見え始める。戸惑いながらもララは、真実を自身で確かめるべく、過酷な道へと一歩を踏み出した――。
それまでの印象をくつがえす、あの人物の真の姿。思いがけない出会いや再会、心射抜かれるもふもふ、そして恋♡ 世間知らずのララが、さまざまな出来事に翻弄されながらも、自分の意思で真実に触れ、大きく成長していく過程が、とても丁寧に描かれていて、読み手もまたララの旅に同行しているように楽しむことができます。そしてララが何を選び、どんな決断を下すのか……目が離せなくなるほどはまりこんでしまう、傑作です!
僕は感動しています。これから読む人にこんな事を言ってはいけないのかも知れないけど、最終話を読んでとても感動しました。
僕はこちらの物語を拝読させて頂き、主人公であるララ皇女の成長をじっくりと味わいました。一人の女の子が歩む道のり、そこでの彼女だけが勝ち得た成長、それこそがこの物語の持つ最大の魅力的だと思うんです。人の成長って言う奇跡を、皆様、是非追いかけてみませんか?
腰を据えて書かれたこの物語は、とても丁寧に細部に渡り、筆者様のお気持ちが行き届いております。それは人間という生き物に対して、筆者様がとても気を使い、深く考え抜いて、とても真っすぐな心で、真正面から捉えられており、そこに一切の破綻もご都合主義もなく、正しく生き生きとした人々がこの物語では躍動しております。
ララという女の子とその仲間達、彼女達の歩む長い道のり。
皇女ララが、何を考え、何を思い、どう行動し、何を得るのか。
その過程において本来、幾つもの分岐ルートが存在するであろう人間の成長。
彼女がエンディングで辿り着いたその姿に、僕は強く感動を覚えたのです。
お勧め致します。
カクコン9に応募されたこちらの物語、まだお読みでない多くの読者様にお読み頂きたいです。コンテスト屈指になるであろうこの鮮やかなフィナーレを、是非とも体験して頂きたいと僕は思っております。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
何不自由なく蝶よ花よと育てられた「サルドバルドの至宝」ララ皇女。
でもそれ自体が既に何者かの陰謀によるものでした。穏やかな日々が一変したとき、彼女は思い知らされます。教えられた歴史を学び、中庭の花を愛で、お茶会に花を咲かせていた自分は「おとぎ話」の中で生きてきたのだと。
翻弄される運命の中で真実を知ったララちゃんは、「おとぎ話」を捨てて立ち上がります。自分の足で立つために、自分を愛してくれた人々のために、帝国の未来のために。
強い意志と機転で数々の苦難をはねのけ、決して守られるだけの存在ではなくなったララちゃんの強さと健気さは必見です。
そして月が綺麗な夜に必ず現れるあの男!恋愛はちょっと奥手なララちゃんも応援してあげてください。
この作品は、美しき皇女・ララが幾多の困難を乗り越えながら旅をして、国のこと・自分のことを知り成長していく物語です。
全体的に素直で明快なキャラが多く、何よりヒロインのララが心強く美しく初々しいので、共感したり惚れ惚れしたりを繰り返しながらどんどんお話を読み進めてしまいます。
恋愛要素もありますが、微笑ましいながらも甘過ぎないため好感触!ララも相手役のヒーローも、とてもカッコよくて可愛くて素敵なんですよ。お似合いだと思います♡
ストーリーも、シンプルでありながら目を引く工夫があちこちに施されています。現時点での最新話(63話)まで読みましたが、お話が途中でダレたり飽きたりすることなく、とても楽しく読めています。この先の展開も楽しみです♬
主人公ララは帝国の皇女。
父である皇帝は、目に入れても痛くないといった溺愛っぷり。
ララが11歳のとき、ララの母である皇后は亡くなっている。
それ以来、帝国には何かきな臭い事件が――?
序盤で語られる歴史の教科書のような帝国史は、本文にもある通り「おとぎ話」。
ララはこのおとぎ話を信じ、退屈な歴史の授業を受けていますが、
現実はもっとずっと恐ろしく、物語としては面白かった!
物語が進むにつれて、冒頭で語られていた「歴史」がただの作り話だったことが露見していきます。
平和で幸せな帝国は、陰謀渦巻く恐ろしい場所だったと分かるでしょう。
ララは信じたくない思いと、現実のはざまで悩みます。
皇宮で子供の頃から顔を合わせてきた誰かが、本当は裏切り者だったのだから――
現実を知ったとき、皇女は自分の頭で考え、行動していくことができるのか?
まだ年若い皇女ララの成長と奮闘を見守って下さい!