温室育ちの皇女は、自ら真実をつかみ取り、真の王者となる。

多くの人々から愛され、幸せに育ってきた皇女ララは、世界はバラ色の愛に満ちていると思っていた。しかし、皇帝である父が倒れたことがきっかけとなり、バラ色の夢の向こうに隠れていた、世界の本当の姿が見え始める。戸惑いながらもララは、真実を自身で確かめるべく、過酷な道へと一歩を踏み出した――。
それまでの印象をくつがえす、あの人物の真の姿。思いがけない出会いや再会、心射抜かれるもふもふ、そして恋♡ 世間知らずのララが、さまざまな出来事に翻弄されながらも、自分の意思で真実に触れ、大きく成長していく過程が、とても丁寧に描かれていて、読み手もまたララの旅に同行しているように楽しむことができます。そしてララが何を選び、どんな決断を下すのか……目が離せなくなるほどはまりこんでしまう、傑作です!

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