帝国の至宝と呼ばれた見目麗しき皇女は、真の『至宝』となる!

30万文字の大スペクタクル!
読了して、この作品を読み進める楽しみが終わってしまうことに、名残惜しさすら感じます!

素晴らしいファンタジーでした。本当に!
異世界ファンタジーではありますが、魔法で戦ったりレベルアップをしたりアイテムが貰えたり、というものではありません。

ファンタジー要素を含みつつも、昔の西欧を彷彿とさせる現実的な設定で、1人の皇女ララ=ハイムズの成長を軸とした、ヒューマンドラマのような作品です。

皇女ララは、『サルドバルド帝国の至宝』と呼ばれ、皇族として不自由なく幸せに暮らしていましたが、ある日、その平穏な生活が突然終焉を迎えます。
皇帝である父親が危険な目に晒され、ララ自身も誘拐され、そこではじめて、市井で何が起こっているのかを知るのです。

ララ自身も衝撃のあまり最初は信じられませんが、実は、王室で悪計を企てる一部の人間によって、都合の悪い現実を知らされないまま、育てられてきたことを知るのでした。

何が真実で、何が嘘? 誰が味方で、誰が敵?
真実を探ろうとするあまり、ララ一同は翻弄されますが、その過程で、自分は何をすべきかをしっかり見出していきます。

そして、驚愕の真実が明かされたあと、対峙すべき目標をきちんと見据えます。
信頼できる仲間たちを引き連れ、自分ひとりでは微力でも、仲間たちと苦境を乗り越え、最初は幸せでゆりかごの中で暮らすような天真爛漫なララが、逞しくなり、真の『至宝』と表現できるような成長をどうぞ見届けて下さい!

本当に一読しないともったいない作品です!

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