第4話 リバー死

終局


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黒31個

白33個


勝者 とうふ


***


「うわぁぁぁぁああ」


泣きながら、暴れようとするムーンを、数人のスタッフが取り押さえ、奥の部屋へと連れて行く。



「あの、ムーンさんはどうなるんですか」


「ルールを執行させてもらうだけです」


「えっと、つまり・・・死?」


「はい、でも、この後のことは、とうふ様には関係ありませんので、余計な詮索はおやめください」


「・・・」



淡々と説明を続ける。


「それでは、賞金の精算をさせていただきます。今回勝利しましたが、角を3箇所取られたので、場所代は6000万。つまり1000万の負債を負っていただきます。取り立ての方法は追って、連絡しますので、今日はお引き取りください」


「わかりました」


これからどうやって、生きていけばいいのだろう。ゲームには勝てたが、また、どん底の人生が始まる・・・


肩を落とし、帰ろうとする俺を、別のスタッフが呼び止めた。

赤いネクタイだ。


「えっと、とうふ様。もしよろしければ、次回もご参加いたしますか?」


「え?そんなことしていいんですか?」


「はい。とうふ様さえよろしければ」


これはチャンスだ。1度、このゲームをしているから、要領はつかんでいる。


「しかし、ルールは毎回変わるので、この招待状に、次回のルール説明が書かれているので、読んでから決めてもらってもいいですよ」


と言って、手渡された紙には、このようなルールが書かれていた。



***

ゲームのルール

・内容はリバーシ

・敗者は死、勝者は賞金5000万

・盤面の角を取ると、場所代が発生。1つにつき2000万の負債。と、1をその場で剥ぎます。

 これは、敗者となり死亡した場合、近親者が代わりに債務者となる。

・持ち時間は1手につき2分。それ以降は、1分につき、万の負債。


***


こんなハードゲーム、だれがやるんだ。


でも



俺は、




「やります。また1週間後ですね」


「お待ちしてます。とうふ様」


赤ネクタイのスタッフは笑顔で見送ってくれた。

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