デバックモードで俺は英雄になる。

善なる神と悪なる神が、長きに渡り戦いを繰り広げる世界。
人類は善なる神の眷属として、悪なる神の勢力と戦う事を運命付けられていた。

アイクは開拓村の何処にでも居る少年だった。
何時の日か天恵を得て英雄となる事を夢見る、そんな少年だった。

神の天恵を賜る成人の日、だがアイクには待ち望んだ天恵は授けられなかった。

失意の中、幼馴染みのカレンと共に村へと帰郷するが、村で二人の成人を祝う最中に悪神の勢力が村を襲う。

カレンと二人、救援を求める為に足早に隣村を目指すが程なくして魔物に追いつかれる。
魔物の凶刃に倒れ伏すカレン。
アイクはからくも魔物を撃退する事に成功するが、傷ついたカレンの命の灯火は今まさに消えようとしていた。
その最中、アイクに天恵が舞い降りる。

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