読者体験型の推理ミステリー!

当方、3章の途中まで読ませていただきました。

まず、主要な舞台である、二階堂家という名門一家と、そこに住んでいる使用人たち、、、彼らの人物造形がよく作られていたと感じました。

主人公である双子の妹、葉月。
彼女が名門家の娘であり、美しい姉、美月の妹でありながら、容姿にコンプレックスを抱いているところなどが、猟奇殺人事件に並行して描かれています。

葉月のみならず、登場キャラクターたちが抱えている、トラウマやコンプレックスには、事件の裏にある犯人の動機と結びついていくのじゃないか?、など考えさせられます。

読者も探偵になったつもりで、事件の行方を追っていく楽しみがありました。

そこに、臨場感を感じ、また舞台となる二階堂家や、彼らが抱いている過去の複雑さ、、、そのなかに事件の核心となる闇が隠されているように観えます。

読者体験型の推理ミステリーとして、面白く読ませていただいています。
謎の行方が、どこに転がっていくのか?
猟奇殺人犯の動機と、目的とは?

今、まさに目が離せない作品です!

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