繭から生まれ、繭に包まれたような穏やかな優しい時間

蒸し暑い空気に土と緑のにおいが満ちる亜熱帯。
その森で今、繭から子供のままの姿で生まれ落ちたのは、こちらの世界で乾いた人生を送り、図らずも事故に遭ってしまった女性でした。

同世代の子供らとの暮らしが、静かに生き生きと紡がれていきます。
前の世界で生きづらかった彼女は、穏やかな暮らしにだんだんと癒されていき、積極的に生を楽しみ始める。そのさまがなんとも温かい気持ちにさせてくれます。

ただいま18話。ここから先何かが起こるのか?
全く分かりません。それも合わせて、静かにそっと私は箱庭の中の丁寧な暮らしの日常を今日も覗いて見ています。