緊張と緩和の絶妙なリズム

甘夏の木に起こった異変を主題に、フグの毒についての話題や挙動不審の娘婿の様子などが丁寧に書き込まれており、
先の展開を予測して緊張が高まっていきます。

そうした先にほっと一息をつくような場面もあり、しかし、それすらも、次の伏線なっているような、完成された緊張と緩和のリズムがありました。
ネタバレを避けるとレビューが難しいですが、ぞくっとする怖さを秘めたまま日常が続いていくような作品です。