その涙で一粒ぶん、大人にちかづけるのかもしれない。


血のつながりの中でとくべつに甘い存在。
だけれど歳をかさねると、たまに離れたくなったり、やだなあと思う
成長期の自分の心がその存在を遠くしてしまったり、してしまう。
ちょうど就職をして頑張って気持ちがパンパンの時期に
主人公におとづれてしまうこと……

その涙には
その人にとって大切な人が、その人の心に手渡す
二度とはない贈り物があるのかもしれません

心に善く残ることが、ここに、描かれていました。