短編集という事ですが、恐らく語り部の方は同一人物かもしれません。
他の話で出てきたワードが別の話にも出てくる事があり、あっ!!これさっきも出たな!!となるのが楽しい。語り部の背景も少し出てくるので考察するのも良いかと。
ホラーとの事ですが、不思議な話やホッコリする話もあり、グロ要素はほぼ無いので肩の力を抜いて読めるのも嬉しいです!!
幽霊は怖いもの、危険なものなイメージですが、この作品に出てくる幽霊は必ずしもその限りではなく、迷惑だけど悪意の無い者、ただ佇んでいる者、など多岐に渡ります。
怖いのに興味があるけど怖すぎるのは嫌って人もホラー入門にピッタリな作品ですので、是非読んで頂きたい。
個人的には「荒神さま」の話がお気に入りです!!
気になるタイトル!
うちの近くにも同じような古いトンネルがあるから凄く気になるんですよね。
車て走る時に、ルームミラー越しに後ろをみてはいけないとか、車内から後ろを見てはいけないとか言われてます。
だから気になったお話しなんですよね。
他にもいろいろ短編で書いてあるようですけど……。
怪談なんですよね? ホラ―なんですよね。
この手のお話しは読んではいけない。
個人的に、読めないンですけど、怖いもの見たさの誘惑に負けません!
私はこういうおはなし凄く影響受けやすいので、ホント申し訳ありません。
誰か、怖いもの見たさで読んで貰えませんか?
身近でありそうな怖い出来事を綴っていく短編集です。
第3話まで読ませていただきましたが、怖いのはとことん怖いし、ゾッとするものはゾッとする。だけど、不思議な話や人情味ある話も、という怖さと不思議な感じが同居するような雰囲気のある作りになっています。
語り手のテンポもよくて1話1話も短いので、ポンポンポンと読み進めていける快適さもあります。
よく、怪異が起こるのは何かと何かの「境界線」という話を聞きますが、この作品をずっと読んでいるとそんな境界線に佇んでいるような気持ちになるのでは。
暑くて暑くて暑い日がまだまだ続きそうな今年の夏。少し涼やかな体験をするのにピッタリな作品です。
素敵な話をありがとうございました。
子猫のお話や、山で出会った不思議な子どものお話など、まだ出だし部分ですが何にこんな惹きつけられるのか…と思っていたのですが、やはりノスタルジーに浸れる心地よさという気がします。
里山と田園に囲まれた地方で幼少期を過ごした者としては、肌感覚で覚えているあの頃の空気感。仄暗い闇の中に何か潜んでいるのでは、と日々ハラハラドキドキしていた頃を追体験する楽しさを感じています。
横溝正史の映画の風景にもオドロオドロしさよりも、最近では泣きたくなるような懐かしさを感じるんですよね。大野雄二さんの曲が流れてくると。
やはり歳のせいかなぁ、と感じてしまいます。
さて、この先どんな追体験ができるのか、楽しみです。