物語と共に、神にも思いを馳せる

序章から続く破章。
これは一体どうなってしまうのだろうという、手に汗握る展開の連続である。これは彼らにとって地獄か、ここから這い上がれるのだろうか。
心が苦しくなる場面もあり、徐々に明かされることもあり。
深く深く潜っていくような世界の中に、神のことがある。殊に古事記や日本書紀を知る人ならば、ああこのことかと思う部分もあるだろう。そこは是非とも実際に読んで頂きたいところだが、その上で神々にも思いを馳せる。
明かされている材料で、引き続きこの物語がどうなるのか、より一層の楽しみをくれる。
深く太い物語。ぜひとも序章と併せてご一読ください。

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