概要
青春は疾走して失踪、人生設計は自己の大事故、幸福なる虚実は私を苛む
作家志望でアラサー非正規労働者の「私」は、恋愛恐怖症・内弁慶・自称ニヒリスト、三種の神器を併せ持つ過去のトラウマが生み出したコミュ障キングギドラだ。不備だらけの現状と、かつて夢見た人生設計との摩擦に日々身を焼かれている。世知辛い世の中と低賃金の退屈な労働。そこに半ば諦めかけの執筆活動を加えれば、心がささくれ立つのも至極当然。毒を吐きながらも惰性で生きる現実にはつくづく絶望している。この世からフェードアウトしたいと思いつつ、死ぬつもりは毛ほども無かったが、ある日運悪く事故に遭遇。命運尽きたと覚悟したその時に、なんと華麗にヒーロー参上!「私」の窮地を救ったのは、幸福をもたらす魔女と名乗る見た目ヤンキー系フリーター女。それは、世の中で「私」が最も忌避すべき人種であった。
地を這うコミュ障捻くれ男
地を這うコミュ障捻くれ男
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?