概要
森の中、茨に囚われて眠っていたのは——黒髪の王子様でした。
水の神バサエルに守護される国イーリア。
その西部にあるフォーグナーの森の端には、一人の少女が住んでいた。
彼女の名は、エルナ・アルメン。
16歳のアムシャー職人である。
妖精動物(フェーンティーア)である、小鳥のマシロ、黒猫のクロミツ、犬のチャチャと、半年前に亡くなった祖母の忘れ形見であるアルメン工房を切り盛りしていた。
ある日、採掘で訪れた洞窟の奥で、水晶の茨に捕らわれた見知らぬ黒髪の美青年を見つける。
彼は茨に囚われたまま深い眠りに落ちていた。
そんな彼を、訳もわからぬまま助けたエルナ。
彼はヴィルフリートと名乗った。
彼の瞳に何か懐かしいものを覚えながらも、近くの村で別れようとするが——
追って来たヴィルフリートが言い放ったのは、「僕は記憶がないんだ。だから、どこへ帰ったらいいのか
その西部にあるフォーグナーの森の端には、一人の少女が住んでいた。
彼女の名は、エルナ・アルメン。
16歳のアムシャー職人である。
妖精動物(フェーンティーア)である、小鳥のマシロ、黒猫のクロミツ、犬のチャチャと、半年前に亡くなった祖母の忘れ形見であるアルメン工房を切り盛りしていた。
ある日、採掘で訪れた洞窟の奥で、水晶の茨に捕らわれた見知らぬ黒髪の美青年を見つける。
彼は茨に囚われたまま深い眠りに落ちていた。
そんな彼を、訳もわからぬまま助けたエルナ。
彼はヴィルフリートと名乗った。
彼の瞳に何か懐かしいものを覚えながらも、近くの村で別れようとするが——
追って来たヴィルフリートが言い放ったのは、「僕は記憶がないんだ。だから、どこへ帰ったらいいのか
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ファンタジー映画のシナリオかと思うほど美しい情景が目に浮かびました
イギリスのファンタジー系の児童小説を読んでいるような錯覚に陥りました。
読み進めると、ハウリッドのファンタジー映画のシナリオかと思うほど、美しい情景が目に浮かびます。繊細な描写により、登場人物がその美しい情景の中で活き活きとしていました。
主人公や登場人物の謎が中盤以降に解明されてゆくのですが、そこに至るまでの展開がとても面白かったです。
プロローグとエピローグを含めて43話の作品を、毎日少しづつ味わって読了しました。お気に入りを読み終えてしまい、今は寂しい気持ちでいます。
たっぷり楽しませていただきました。ありがとうございます。