廊下の奥

 ステーキを食べているようでもあり、白湯を飲んでいるようでもあり。主人公の揺れる心境と理知的な性格が何層にも積み重ねられた秀作である。

 秀作といえば、作中で主人公がしょっちゅう口にするツッコミには爆笑してしまう。たぶん、作者はその筋でも一流だろう。

 事件(?)の一つ一つが非常に綿密な構成にのっとっているのも実にいい。

 必読本作。

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